土台をしっかり作り込めば…
着付けを習い始めて3年。
最初の1年は見るもの触るもの新鮮で、新しいことを知ること、だんだん着付けが上手になっていくことが、ただただ楽しかった。
ここ最近は「どうやったらもっと美しく着物を着ることが出来るか」を考えている。
そして、昨日のお教室で「土台」がどれほど着姿に影響するか実感した。
着物は洋服と違い、直線的に作られている。女性の体のカーブに沿ってダーツが入ったりしていない。ウエストのくびれ(あんまりくびれてないけど(^^;)や胸の膨らみは美しい着姿には邪魔なのだ。
そこで「補正」である。
ウエストのくびれにはタオルを巻く。
鎖骨の凹みにはカット綿。
胸の膨らみはガーゼで潰す。
背中からお尻にかけてのS字カーブにはヒップバッド。
(人によって体型によって、必要な補正は違います)
要は、「メリハリボディw」ではなく「ずんどう体型」にすることが必要なのだ。直線的に裁断されている布を纏うのだから、凸凹はない方がいいに決まってる。
3年前、初めての授業で、ウエストから胸にかけての「補正」を作らされた。
手ぬぐいサイズのタオル2枚と、カーゼ2メートルをつないだ1本の長い巻き物。
これを長襦袢の下に巻く。ウエストの1番細い部分にタオルを巻き、胸はガーゼで潰すのだ。
今の先生になってから、「あと1メートルくらい、カーゼを足した方がいいと思うわよ」とアドバイスをもらうも、
「こんなの巻いたら、ただでさえ「太ましい」カラダが、さらに太く見えるのではないか」と常々思っていたので、長いこと「あと1メートル」を足すことができずにいた。
でも「補正にかけてはこの先生!」とそのお教室で評判の先生だ。うん、試してみよう。
前の晩遅くにお針仕事をして、新しく「タオル2枚+カーゼ3メートル」の長~い巻き物を作った。
なんということでしょう。
新しい「補正」をつけての着姿、これまでよりも胸元がスッキリしているではないですか!
着物の「補正」は着姿の「土台」。
土台をしっかり作り込むことで、最終形がこんなに変わるんだ!ということをしみじみ実感したのでありました。
左がbefore。補正の長さが足りず、胸元がいまいちモサモサしている状態。
右がAfter。しっかり補正されていて、胸元すっきり!
写真では「別に違わない…」って思うかもしれないけれど、来ている本人は大きな違いを感じています(笑)。
なんだって土台や基礎が大事、というのは当たり前のことだけれど、基礎が出来ていなくても「慣れ」とか「テクニック」でカバーできてしまうことって、案外多い。
でも結局のところ、基礎をしっかり学ぶ、土台をちゃんと作り込む、ってした方が、自分が欲しい状態が早く手に入り、それが長く続くんではないか。
昨日の着付け教室ではそんなことを考えていました。
ドリームマップで「雨でも平然と、夏でも涼しい顔して美しく着物を着る人になる!」と描いていたけれど、美しく着るための近道は土台にあったんだ~!
これで1つ、夢に近づきました(単純…(^^;)。
ドリームマップ作りは、夢の実現や目標達成、なりたい自分になるための土台作り。
そんな風にも言えるのではないかと感じています。
次回ワークショップは9月26日(火)10時から銀座で。
詳細はこちらでご案内しています。