「エンゲージメント」と「満足度」の関係についての一考察

「従業員エンゲージメント」と「従業員満足度」の関係について、ある人と話をする機会がありました。
個人的備忘録として残しておこうと。

従業員エンゲージメントとは
・企業と従業員が信頼し合い、互いに貢献しあう概念、または企業と従業員との「愛着心」を指す
・貢献意欲や主体的に仕事に取り組んでいる心理状態を表す指標
・これを高めることは、企業と従業員間の信頼関係を構築し、従業員のモチベーションを高め、結果として企業の業績アップにつながりやすい

従業員満足度とは
・従業員の、所属する企業に対する「満足度」
・あくまで「従業員が所属する企業に満足しているかどうか」を測る指標
・従業員満足度を高めても、必ずしも業績のアップにつながるわけではない(従業員をもてなせば業績に関係なく上がる数値)

で、あるならば。

従業員エンゲージメントが高い=従業員満足度が高い、とは言えないのではないか。
例えば「ライナスの毛布」(ブランケット症候群云々ではなく、「愛着心」を表す例としての)。

その毛布に対して、強い愛着はある。だから捨てられない。
けれど触り心地とか掛け心地に満足しているか、というと、そうではないのではないか。

エンゲージメントを測るツールを使ったサーベイ結果の数値が高かったからといって、うちの従業員は会社に対する満足度も高いんだ、よかった(^^)/という認識ではいけないのではないか?

かたや。

昔は、こういった指標としては「従業員満足度」しかなかった。でもそれを高めても業績につながらない場合が往々にしてある、ということがわかってきた。
そこで、業績につながる満足度を測る指標として「エンゲージメント」という概念を用いるようになり、それを測るツールも開発されてきた。
「エンゲージメント」には「満足度」も包含されていると考える。だから、エンゲージメントが高ければ、満足度も高い、と考えて問題ない。

うーん。

確かに、業績アップにつながる指標の数値が高ければ、それはモチベーションが高い、貢献意欲が高い、ということの表れではあると思う。
でもそれは、扱っている商品に愛着がある、とか一緒に働く人達が好き、だから頑張って仕事しよう、の気持ちが出ているだけであって、所属している組織の在り方への満足かどうかは判断できないのではないだろうか…。

などということが気にかかってしまった。

ここ、もう少しツッコんで調べてみよう。

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