ハイスペックパソコン(高性能パソコン)を使っている講師が忘れてしまいがちなこと
ビジネスパーソンの未来を変えるプログラムを!
研修・ワークショップ・セミナーの講師・ファシリテーターとして活動しているoffice Get Set, Go 綿貫晶子です。
テレビやラジオのゲストが「リモート出演」するようになってきた昨今。
「在宅ワーク」とか「リモート」が、特別なことでなくなってきました。
これまでは企業に出向いて研修などをおこなっていた講師とかファシリテーターたちが、Zoomをはじめとするオンラインツールで講座を開催するようにもなってきました。
こちら8年強、「オフィスは持たない」「関わる人は全員在宅ワーカー」という組織を、主にZoomとチャットワークとグーグルドキュメントでサポートしてきた身。
3月以降もあまり生活スタイルは変わりません。(だから運動不足も今に始まったことじゃないwww)
ただ、自身もオンラインの講座をやるようになったり、受講するようになったりして気づいたことがあります。
それは、受講する側がどういうデバイス(機器)で受講しているかによって、受け取ることが全然違ってきてしまう、ということ。
在宅ワーカーたちの組織をサポートしていたときは、その組織に所属する人たちのパソコンのスペック(仕様)をある程度指定することができました。
けれど、講座を開催するにあたっては、そこ、あまり関与できないわけで。
「この講座はスマホやタブレットではなくて、パソコンで参加してください」くらいは事前に伝えられるけれど。
この前受講したZoom講座。参加者は100名以上。講師がZoomの使い方を説明する場面がありました。
Zoomは、デフォルト(設定に何も手を加えない状態)だと、1画面にMaxで5x5の25名が並びます。
でも設定を変えると、7x7の49名までを、1画面に並べることができるようになります。
ところが。
7×7で表示できるのは、CPU(パソコンの頭脳。処理速度に大きく関係する。)が「Intel I7 または同等以上」という制約があります。
これ、ハードル結構高め。
会社貸与のノートPCだと満たしていない場合もある。
そもそもコロナで在宅ワークがはじまり、それまで家族で共用していたPCを仕事で使うようになった…なんて場合だと、そんなに高性能のCPUが搭載されていないマシンも多い。
講師業をやっている人は、自身がハイスペックパソコンを使っている場合が多いので、ここを忘れてしまったり、気づいていなかったり、ということがある。
表示状態を説明するときに、自分のモニターを見て「Zoomでは49名が1画面で見えるわけですが……」って言ってしまう。
そうすると、受講者は「え?私25名までしか見えないけど……」と。
なんでなんで?という不安や迷いが生じたりする。
リアルの現場だったら、講師も迷ってそうな人に気づけるかもしれない。
受講者も「私25名までしか映ってないけど……」ってポロっと言えるかもしれない。
でも、100名以上が参加しているZoomで、しかもどんどん流れていってしまうチャットにそれを書ける人って、なかなかいない。
Zoomに限らず、オンラインの講座は受講者の迷いや不安をくみ取るのが、リアルな講座よりずっと難しい。
自分のモニターと受講者のモニターに映っているものは同じではない「かもしれない」ということを忘れずにいないと。
リアルの時とは別のアンテナ、立てておかないといけませんね。
自戒を込めて。