あれから10年

ビジネスパーソンの未来を変えるプログラムを!
セミナー・ワークショップ・企業研修等の場で提供している
office Get Set, Go 綿貫晶子です。

3月に入り、テレビやラジオで「あれから10年」という
フレーズを何度となく耳にしました。
そう、2011年3月11日 金曜日、東日本大震災です。

あの日は大崎のオフィスビルの20階にいました。
デスク下の引出キャビネットがゴロゴロ動き回り
館内放送ではエレベータや山手線の運行停止が
アナウンスされ。

夫と連絡を取ろうとするも、ケータイも固定電話も通じず。
何十回目かでようやく声が聞こえたけれど、こちらの声が
届いているかはわからないような混線した状態。

自宅まで帰れないから、それぞれが今いるところから
歩いて辿り着けるであろう私の実家で落ち合おう!と
伝えたものの、果たしてそれが彼に伝わったかどうかも
よくわからないまま、実家に向かって歩き出したのを
覚えています。

無事実家で会えて、その日はそのまま泊まり、翌日電車が
動き出してから自宅に戻ると、食器棚が倒れていました。
マイセンやウエッジウッドのお気に入りのカップが散乱。
涙が出ました。

思い切って買ったはいいけれど、普段使いには勿体ないと
あまり出番のないまま逝ってしまった食器たち。

残った食器たちを「これからは普段使いする!」と決めて、
10年経ちます。そうめんを食べるのに、ボヘミアグラスの
器に麺つゆを注いでいます(笑)。

あの金曜日から3日目の月曜日。仕事の面談の予定が
入っていました。
待合わせは恵比寿のウェスティンホテルのラウンジ。
当時、コーチとしても研修講師としてもそれほど忙しい
状況ではなく、出来ることはなんでもチャレンジしようと
していました。その時、ある組織のトップと面談したのが、
丁度あの週が明けた月曜日。

そこが「オフィスは持たず、スタッフ全員在宅ワーク」の
組織でした。働きやすい環境にするための策を練ったり、
ツールを探したり。コーチングスキルを活かしてスタッフ
との面談をしたり、モチベーションやエンゲージメントを
上げていくことをサポートしたり。

テレワークになくてはならないツール、Zoom。使い始めたのは2016年頃から。 それまではWebEX使ってました。

私が、去年から急速に普及したテレワークについて、研修を
展開できるようになったのは、この組織で10年前から
テレワークの現場の方々と接点持てたからだと実感しています。
あれから10年。本当に時間の流れるのは早いものです。

そしてもう1つ、「あれから10年」を感じる出来事。
講師としての活動は細々スタートしていたもののセミナー
などが主で、企業での登壇数はほとんどない状態でした。

当時講師登録をしていた研修会社から、4月の新人研修に
チャレンジしてみないか、と打診がきたのが3月末。
実施企業は超大手。全国各地から、300名超の新入社員を
研修センターに集合させて実施する新人研修が予定されて
いたが、地震の影響で登壇予定だった講師が来られない!
という状況が発生してしまった、ということでした。

テキストなどはすべて用意されていて、実施週の月曜午後
2時間程度の説明を受けて、その週の水・木・金の3日間、
朝から夕方までの登壇!というかなりハードスケジュール。

はじめての新人研修。緊張の連続だったけれど、研修中に
見る見る受講生の顔が変わっていくのを目の当たりにし、
これは楽しい!と。3日間終わったときには、
「これはもしかしたら天職なのでは…」とまで感じて。

終了後担当者様が写真を撮って送ってくださいました。 受講生からもらった色紙を持ってニヤついてます。

あれから10年。間違いなくあの年のあの新人研修で、
私の講師としての礎が作られ始めたのだと感じています。
他者の作ったコンテンツのデリバリーが得意なのも、
この時のことがきっかけだったのでしょう。

 

2021年。あれから10年経って、様々なことに対して
区切りを感じている人も多いことでしょう。

私にとっても、今年は大きな区切りの年になりそうです。

まずは、昨年度の確定申告、終わらせなくては…💦

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