サッカー中継実況アナの資質

昨晩、サッカー日本代表対トーゴ代表の試合があった。
結果は5-0で日本代表の勝ち。「なんだかなあ…」な内容。
トーゴ代表は、2010年ワールドカップ予選で敗退し、出場
できないことが決まった直後の来日。主力選手は来ず。
DFは穴だらけ。中盤では日本がボール持ち放題。

先日のスコットランド戦も主力選手はほとんど来ず。
対戦国の諸事情もあるだろうけれど、こんなマッチメークを
続けるくらいなら、定期的に日韓戦を組んだ方がよっぽど
代表強化に繋がるのではないだろうか。

で、試合そのもの以上に「なんじゃこりゃ」だったのが
実況担当アナウンサーの出来の悪さ。
元来、上手い人だと思っていたんだけど。

午後7時半に中継が始まっていきなり「日本対ガーナ
というアナウンサーの声。

「あれ?ガーナ戦って9月に終わってなかったっけ?
今日はトーゴ戦だよね…?」と、こちらが勘違いしているのかと。

試合が始まってからも、彼は対戦国を「ガーナ」と言い続け、
それは前半25分頃まで続いた。

しかも!
彼があまりにも自然に「ガーナ、ガーナ」言うもんだから、
解説者がつられて(と、私は感じた)「ガーナ」と言ってしまうと
「…トーゴですね」とこれまた自然に訂正してる。

あなたが今まで「ガーナ、ガーナ」言ってたんでしょうがっ!!!

フジテレビの青嶋アナスカパーの西岡アナが、対戦チーム名
を間違えるなんて、多分ないだろう。

彼らの実況を聞いていると、事前にちゃんと勉強しているのが
よくわかる。
聞いたことがないような長い名前の選手名だって、噛まない。
多分資料を読み込んでいるのだろうし、アナウンサーとして
正確な情報をわかり易く伝える、ということを意識している
(あるいは意識せずともカラダに染み付いている?)のだろう。
あまり知られていない選手の裏話なんかを交えたりもするし。
(ま、表に出してもいいようなものだけど)
もちろん、見ているこちら側の好き嫌いはあるから、
青嶋しゃべりすぎ、と感じる人もいるだろうが…。

件の彼は、トーゴがW杯予選に敗退してモチベーションも低い
から、(日本代表強化にプラスになるような)多くを望めない、
という話を繰り返しするばかり。

周辺取材する時間がない、とか、会社にそこまで求められて
いない、とか、色々理由はあるだろう。
けれど対戦国名を間違えるなんていうのは、明らかに
彼個人のミス。猛省してもらいたいなあ。

プロなんだから、自分がこれから伝えることの事前準備を
きっちりやる、なんていうのは当たり前のことだと思うの
だけれど…。

残念だけれど、これで彼はサッカー実況アナとしては
(私の中では)この人と同レベルになってしまいました。
技術的には件の彼の方が上手だとは思いますが。

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