ハングリー精神
昨日、あるフォーラムで、ワタミの会長である渡邉美樹氏の話を聞く
機会があった。
去年の6月だったか、従業員に対する賃金未払いの件で裁判沙汰に
なったのを聞いて以来、あまりいい印象は持っていなかったのだ
けれど、大勢の前で話すことに慣れているせいか、「聞かせる術」
をしっかり持っている人だなあ、という感じだった。
(でもこの人好きか?と聞かれれば、好きではない)
「あなたの夢スイッチをONにせよ」というタイトルのフォーラムに
少々胡散臭さを感じながらも、得ることもいくつかあったので、
それは良しとする。
で、渡邉氏の『夢を叶える』についての原点の話。
10歳の頃お父上が事業で失敗し、それまでの生活環境が一変。
「ものすごい大金持ちからものすごい貧乏」(原文まま)
になったそうで。
今でも白い靴下を見ると、あるだけ買いたくなるんだそうだ。
なぜなら、当時お父上のお古の黒い靴下、しかもツギハギあり
しか履けなかったから、とのこと。
このときの経験が、彼が夢に向かって走ることの原点とのこと。
「金持ちになってやる!」がスタートだった、と言っていた。
「いい」とか「悪い」は置いておいて、このハングリーさって、
最近見ないよなぁ…と。
彼の話を聞いて、思い出したのがこのセリフ。
「恵まれた家庭に育ったもので…」なんて、それは脱税では?
をやっちゃったどこかの総理大臣の言い訳。
一国の総理大臣に、ハングリー精神ギラギラでいられるのも
イヤだけどね。