当たり前って…

昨日の出来事。

知らない人からメールがバンバン入る。
なんだろう、これ…と思ってちょっと調べてみたら…。

某メーリングリストに登録している。
そのリストの管理者から、メーリングリストのアドレスが変わります、というお知らせが来ていた。
その発信元は、管理事務局のアドレスで、メーリングリストのアドレスではなかった。
新しいメーリングリストのアドレスは、メール本文に記載されていた。

誰かが最初に間違ってしまったのだろう。
本文に記載されていた「メーリングリストのアドレス」に向けて、あることを発信してしまったのだ。

「〇〇と申します。メールの配信停止をお願いします。アドレスはxxx@xxxxx.co.jpです」

当然、そのメッセージは、メーリングリストに登録している人すべてに向けて発信される。
そのメッセージを受け取った他の人が、そのメッセージに返信の形で「△△です。メールの停止を…アドレスは…」と。それが数十通続いたようだった。

img_mailing_list_01
(https://www.cyberstation.ne.jp/newmail/ml/ の画像をお借りしました)

管理事務局も慌てたのだろう。「配信停止などの希望は、メーリングリストではなく事務局に!」と複数回に亘り注意喚起のメールを出すハメになってしまった。

この出来事を通して感じたことは2つ。

一つは、一般的なネットリテラシー(情報ネットワークを正しく利用することができる能力)ってこんなもんか…ということ。

少し前、社会保険事務所でのデータ漏洩があった際、それに絡めて「大切なデータの入ったCDーROMと、それを閲覧するためのパスワードを、『一緒に、普通郵便で送る』ということが、どういうことを意味するのかをわかっていない職員が多い」と、某コメンテーターが言っていた。
「いくらなんでもそれはないでしょ…」と思ったが、いやいや、これ、「普通」なのかもしれない。

そしてもう1つは、自分が当たり前だと思っていることが、当たり前でない人たちが、思っている以上に多い、ということ。

メールやネットを使っているのであれば、メーリングリストの仕組みをわかっていて当然。
個人情報などを送る場合はパスワードロックをかけて、しかもその資料なりデータなりとパスワードは郵送であれメールであれ別々に送るのが当然。

これまでの生活の中で、あるいは仕事を通して、扱ってきたもの、出会ってきたものにより、知っていること知らないことは違う。だから、自分にとって当たり前のことが、当たり前でない人に対して「こんなことも知らないの?」と思ってはイカンのだ。自分も人にそう思わせている点があるかもしれないのだから。だから、知らなかったことを知ったときは、それをちゃんと知識として蓄積しなきゃいけない。
きっとみんな今回のことでメーリングリストの仕組みは知ったはず(笑)。

そして、何かを広く知らせるときには、丁寧すぎるくらいに丁寧に。
それを知った人が起こしそうな行動を想定して、「やってはいけないこと」を先に言っておく、というのも大事だな、と。

学びの多い出来事でした。

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