夢見る頃を過ぎても その2 「女子のお作法」
某ネット媒体に「夢見る頃を過ぎても」というタイトルで原稿を寄せるようになり、
先日2回目が掲載された。
30代から40代女性がターゲット、というお話だったので、タイトルは「女子のお作法」
として渡していたのだけれど、掲載されたときは「大人は知っておくべきFacebookのお作法」と、
ちょっと長いタイトルに変わってた(笑)
「私も日頃からとても気になっている Facebookについてのお話
とても共感させられる記事でした。
気付かずに相手を不快にさせる可能性があること、再認識します。」
とは、原稿を渡したときの、編集担当の女性のことば。
中身も若干変わっているようだけれど、こちらには全文、生原稿のままで。
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夢見る頃を過ぎても 第2回
「女子のお作法」
今回のテーマは女子のお作法について。と言っても、テーブルにヒジをついては
いけません、とか、人の話の腰を折ってはいけません、といったものではない。
いまや、「みんなが使っている」といっても過言ではないであろう、Facebookでの
お作法について。
恐らく、このコラムを読んでいる人は、パソコンであれスマホであれ、かなり
ヘビー目なネットユーザーであろう。
だからこそ、ちょっとしたことへの気遣いができる大人のオンナは、ネット上でも
スマートでなくっちゃ!
Facebook。私はこれを「オモシロ面倒くさいもの」と思っている(笑)。
最近は機能もどんどん変化してきて(あえて進化ではなく、変化とする)、
顔認証機能が働いて勝手にタグ付けしちゃったりという「余計なお世話」的な
ことまでしてくれる。
機能について言いたいことは色々あるが、ここでは最も面白面倒くさい
(と個人的に思っている)「友達リクエスト」について。
Facebookをどういう目的で使うのかは人それぞれ。
友達の数を増やしたいだけの人もいるだろう。
リアルに面識のある人や旧知の友人との繋がりをキープすることが目的の人も
いるだろう。どういう目的で使うのかは自由だけれど、自分と同じ目的の人ばかり
とは限らない、ということは認識しておいた方がいい。
何年か前まで、友達リクエストを送るときには、メッセージも一緒に送れるように
なっていた。だから学生時代の友人を発見したときに、リクエストを送ると同時に
「A子ちゃん、久しぶり!大学のときに一緒だったB子です。最近Facebookを使う
ようになり、A子ちゃんを発見しました。リクエスト送るので、よかったら承認してね♪」
みたいなことができたわけだ。
ところが今は、リクエストとメッセージは分離しているので、リクエストだけポン!
と送ることができてしまう。面識のある人にだったら、リクエストだけポン!でも
いいかもしれない。
でも、面識のない人にも、これをやってしまうのはいかがなものか。また、面識は
ないけれど、共通の友人が何人かいたりする場合も、リクエストだけポン!がある。
どれだけ共通の友人がいようと、一面識もない人と「友達」にはなれない、と思う
のは古い考え方なのか。
だって、実生活で初めて誰かを訪ねるときは、「ごめんください」とか「はじめまして」
って言うでしょ?
友達リクエストを送る、というのは、その人が書いた何かに共感したり、
自分との共通点を見出したりするからではないか。であれば、面識のない人にこそ、
メッセージをつけてリクエストを送るのが、スマートな大人のオンナのやり方ではないか。
メッセンジャーを立ち上げるのが面倒くさい、と思わずにね。
それともう1つ。
これはFacebookに限ったことではないけれど、友達にネット署名等に参加して
もらいたい、
協力して欲しい、と思うのならば、内容をキチンと説明すべし。特に、リンク先に
どんな画像が貼ってあるのかあらかじめ伝えておくのは、とても大事。
リアルでも面識があり、Facebookでも友達になっている方から「協力してください」
というひと言とともに、URLが記載されたメッセージがやってきたことがある。
友達からのメッセージだもん、躊躇せずにURL踏みましたよ。
そうしたらそれは、動物実験を行っている化粧品メーカーへ、実験を止めるよう
呼びかける嘆願のサイトで、トップページにはウサギたちの無残な姿がドーン!
「これはないよ……。」
やっていることはとても意義あることだけれど、このやり方では賛同者を
増やすことはできない。たかがネット上のコミュニケーションと侮ることなかれ。
こんなに世界が狭くなった昨今、どこで誰とどう繋がるのかわからないのだから。