親よ、叱れ。

尾木ママの子育てに魔法の言葉

「日本では厳しい子育てが強調されがちだが、同じ事柄でも子どもの側から見てほめてあげることで、自己肯定感が育つ」と説明した。

その上で「例えば万引で捕まったときには褒められない。そんなときにも怒鳴らず、魔法の言葉『どうしたの?』を優しく声掛けして」と秘けつを伝えた。

2013年7月31日、教育評論家、尾木直樹さんを招いた講演会が福井で行われたそうで。
上記はその際に語ったことだそうです。

もしかしたら、文字になったものと、当日言葉として発したことは、少々ニュアンスが違うのかもしれないけれど、万引きで捕まったときに、『どうしたの?』と優しく声掛け、っていうのには、すごーく違和感を感じる。

『どうしたの?』が魔法の言葉であるはずがない。そもそも、人を育てる(自分の子どもであれ、部下育成であれ)のに、魔法の言葉なんてない。

人として、してはいけないことをしたら、そこは叱らなければいけないのではないか。
「してはいけないこと」をわからないまま、大人になってしまうのではないか。
ダメなものはダメ、ではなく、なぜダメなのかをその年齢なりに理解させる言葉を使って諭すのが親ではないのか。
『どうしたの?』の問いに、『どうもしない』と返ってきたらどうするのか。

なんてことを考えながら、ある出来事を思い出した。
2011年の4月、某組織で新人研修を担当する機会があり、その研修を仕切っている研修会社の説明会でのこと。

「研修中に受講生が寝ていても、注意しないでください。そばまでいって、そっと 『どうしたの?具合悪いの?』と聞いてあげてください。」

(;゚ Д゚) …!?




( ゚Д゚)ハァ?

 
確か全員大卒、って言ってましたよね?少なくとも22歳の成人男女ですよね?

最近のコは、注意され慣れていないから、とか、人前でそういう指摘はカワイソウなので…とかなんとか、そんな理由だったかと。もう新人研修なんて二度と請けるか!と、その時は思ったっけ。
(担当したクラスのコたちは大変優秀で、結果としてすごくいい研修だったのだけれど…)

これからの子どもたちって、どうなってしまうのだろうか、と少々日本の将来を憂えた真夏の日…。

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