「もうダメ」のその先
「もうダメ」な状況になってしまったその後に、どこまで踏ん張れるか。
全豪3回戦で思っていたよりあっさり敗退してしまった錦織 圭と
第3セットで30ゲームまで戦って勝ちを手にしたスキアポーネの違いは、
「最後のひと踏ん張り」にあったんだろうと思う。
錦織 圭の相手は世界トップテンランカーだったし、ハナから差があった
のはもちろんで、正直勝てるとは1ミリも思っていなかったけれど、
(私はベルダスコだし)最後の踏ん張り方にちょっと物足りなさを感じて
しまったのは事実。
トップテンランカー相手によく頑張ったとは思うし、第2セット中盤は
互角に戦っていただけに「惜しいなあ」と。
しかもスキアポーネとクズネツォワの、気迫というか意地というか、
あの空間に渦巻く両者の思いの強さ、深さみたいなものが、音になって
聞こえてきそうな試合を見てしまったもんだから、錦織敗退に余計に
「あっさり感」が。
それに引き換え、最後で踏ん張ったのがサッカー日本代表。
アジアカップ、あの状況でカタールを下してベスト4。
よく踏ん張った。
技術的なウマイ・ヘタは絶対的な「差」としてあるけれど、
どっちに転んでもおかしくなかったスキアポーネvsクズネツォワを
見て、「最後は気持ち」ってやっぱりあるんだな、と。
スキルとかテクニックだけではない部分って大事だね、を実感した
週末であった。