宇多田ヒカル
「生きてりゃ得るもんばっかりだ!」
突然の活動休止宣言をした宇多田ヒカル嬢に対して、
これまでの彼女は「得たものもあったが失ったものも大きかったようだ」
というコメントがスポニチに出た。
それに対しての彼女の反論。
人生を共にする伴侶を失ったじゃん、とか。
いやいや、長い人生、失うものだって当然あるでしょ、とか。
色々と思うところはあるが、「生きてりゃ得るもんばっかり」っていう
考え方(本人がホントにそう思っているかどうかは抜きにしても)は
なかなかポジティブでよいと思われ。
伴侶を失った=自分の時間を持てる自由を得ました
歳が進んで若さを失った=若いときにはなかった智恵を得ました
解釈の仕方や、捉え方ひとつでどーとでもなるもんだな、と改めて思った次第。
そしてコーチングを学び始めた頃「出来事と捉え方の関係」というのを学んだな、
っていうのを久々に思い出した。
同じ出来事を経験しても捉え方で及ぼす影響が違う。
例えば「算数で悪い点を取った」という出来事があったとする。
「私は頭が悪い、だから悪い点を取った」という風に、自身の能力を
否定してしまう捉え方がある一方で、
「このテストのときはたまたま勉強の仕方が悪かった」と、その時の
行動のレベルで捉えることもできる。
否定的な出来事を「能力」の部分で捉えてしまうと、次の行動はなかなか起きない。
行動の部分で捉え、たまたまその時の行動が悪かったからだよね、と捉えれば
次の行動は起きやすい。
逆に肯定的な出来事は、たまたまその時の行動が良かったから、ではなく
「私ってば天才!」と、「自分がスゴイから、いい結果が出た!」くらいの気持ちで
捉えると、楽観的でいることができ、さらに行動も加速する。
ま、これもあんまり度が過ぎると「鼻持ちならないやつ」になってしまうので
注意が必要ではあるが…。
「生きてりゃ得るもんばっかりだ!」とは、正直言い切れないけどね。