タッツミーは名コーチ
4月にNHKで放送が始まった『ジャイアントキリング』というサッカーアニメに
ハマッた、と少し前に書いた。
達海 猛という元サッカー選手が、自分がかつて選手として所属していた
チームの監督となり、ジャイアントキリング(大物喰い・番狂わせ)を起こす
べく、Jリーグを戦っていく、という物語なんだけど。
18日(日)の放送で、こんなシーンがあった。
怪我明けで復帰してきた選手。公式戦でベンチに入ったものの、出番がない。
本人は出たくてたまらず、タッツミー(監督のこと)に直談判しにいく。
「俺を出してよ」と。
するとタッツミーは言う。
「今日、お前の出番はない。
お前は去年、同じ相手との試合でいい働きをした。
だから相手の監督は お前を警戒している。
お前を今日ベンチに入れた理由は相手へのプレッシャー。
怪我明けで調子が上がっていないから、今日は出さない。
でもきっちり怪我を治してきたことは評価に値する。
心配するな、お前の活躍の場は俺がちゃんと用意してやる。
だからそれまではおとなしくしてろ。」
タッツミーったらすごいわ、名コーチじゃないの!
つい先日「社内コーチング キホンのキ」セミナーでしゃべったことが
そのまんま展開されてる。
・部下にダメ出しするときは、「ダメなもんはダメ」ではなく理由をちゃんと
説明すること。
→「怪我明けで調子が上がっていないから、今日は出さない。」
・相手を承認すること。変化や成長、成果に対して、きちんとフィードバック
すること。
→「きっちり怪我を治してきたことは評価に値する。」
・「組織の目標達成」と「個人の目標達成」をいい形でシンクロさせ、部下が
モチベーションを高く保てるようサポートし、いいイメージを与えること。
→「お前の活躍の場は俺がちゃんと用意してやる。」
たかがアニメと侮ることなかれ。
タッツミーの言葉は、リーダーとして部下をまとめるというポジションにいる人が
見習うべきところがいっぱいなのだ。こりゃホントに大人買いいくか…?!