拝啓 岡田監督 – 1
「成功の循環モデル」というものをご存知ですか?
組織において、そこに属する人々の人間関係の質が高まると
会話や対話を通してアイデアが生まれ、思考の質が高まり、
異なる意見も受け入れ易くなり、よい結果を生もうと行動の質が
高まり、それが結果の質に繋がる、という考え方です。
マサチューセッツ工科大学のダニエル・キムという教授が提唱して
いるもので、全ての始まりは「関係の質」と言っています。
「結果の質」を先に考えてしまうと、よい結果が出なかったときに、
「犯人探し」をして行動の質を落とし、アイデアが沸かず、どうせ
やっても…と思考の質を落とし、イライラ・ギスギスした関係に繋がり
結局また悪い結果を呼んでしまいます。
関係の質が高まっていれば、悪い結果が出ても、前向きにその要因を
探り、次に上手くいかせるための活発な議論が生まれ、前回よりも
よい結果を生もうとする正のエネルギーが発散され、それが次の結果の質
に繋がるのです。
韓国に年に2度負けて、「俺監督続けていいの?」って会長にお伺いを
立て、それをメディアに向かって言ってしまう監督と選手との関係の質
はどうなっているのでしょう?