「根性」の数値化

夫はスイマーだ。

といっても、もちろんプロアスリートとしてではなく、世間では
(ってすごく狭いだろうけど)マスターズ・スイマーと呼ばれる。

大会などもちゃんとあって、マスターズ・スイマーの皆さんが着る
水着は、おばちゃんたちの水泳スクールで着用されるものとは
随分違う。Speed社のレーザーレーサーやら山本化学工業の
バイオラバー
やらを着る。結構本気のスイマーたちなのだ。
この手の水着は夏から着用禁止になってしまうらしいが。
(夫はレーザーレーサーは持っていない。高いんだもん)

大会には25mプールで泳ぐ短水路と50mプールで泳ぐ長水路の
2種類がある。同じ200mを泳ぐ場合、25mプールだったら7回
ターンをすることになる。50mプールだったら3回だ。

ターンする時は、壁を蹴って進んでいいわけだから、当然
ただ泳ぐよりも進みが早い。
従って同じ200mを泳ぐ場合、ターン数の多い25mプールでの
泳ぎの方が、50mプールで泳ぐよりもかかる時間は少ない。

最近、短水路と長水路両方の大会があり、夫の場合、
200mを泳ぐ場合のタイム差が10秒もあったらしい。

2秒はターン数の差で、残り8秒が「根性の差」だという。
長水路では、泳いでも泳いでも向こう側の壁が近づいてこない
ような感覚なんだとか。
そして25mごとに1秒分の「根性」が削られていくらしい。

最近「可視化」とか「見える化」流行ってるでしょう?
だから俺も根性を「数値化」してみた―

といって説明してくれた夫が、ちょっと可愛かったことは内緒だ。

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