裁判員裁判の意味

裁判員裁判で、初の死刑判決が出た。
裁判官3人と裁判員6人のうち、裁判官を含む5人が「死刑」を
選択したからだ。

この判決を言い渡したあと、裁判長が「控訴を勧めたい」と
被告に語りかけたとのこと。

…ちょっと待て。

裁判員たちが、悩んで悩んで出した結論に対して、裁判長が
「控訴を勧めたい」って、どーゆーこと?

じゃあ裁判員裁判の意味って何?

悩んで悩んで出した結論に対して「ダメ出し」したのと同じこと
にならない?

死刑の是非をここで問うつもりはないが、なんだか納得いかない…。


判決に「ありがとうございました」と一礼した池田被告 初の死刑判決

【追記】2010/11/18
どうやら裁判長が控訴を勧めたのは、難しい判決を出した裁判員に
対する配慮、ということらしい。
控訴審での判決、ということになれば、「死刑」という判決を出した
裁判員たちの「自分が死刑判決を出してしまった」という心の負担が
減るから、ということみたい。

…うーん、ますますわからん。
こういう難しい判決の際の「心の負担」なんてことは、裁判員制度を
導入する時点でわかりきっていたこと。そういうことも精査した上で
採用したのに、死刑かどうかを民間人に判断させてしまってかわいそう、
心の負担を減らすために控訴を勧めましょう、なんてやっぱりおかしい。

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